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【大本營發表】(一月十五日午後四時)

帝󠄁國陸軍部󠄁隊󠄁の一月七日より昨一月十四日までにおける各方面の戰況左の如し

  1. マレー方面(一)西海岸方面 一月二日カンバル附近󠄁の陣地を突破せる我部󠄁隊󠄁は、スンカイ、タンジョン・マリムを経て追󠄁擊を續行し七日トロラク、スリム附近󠄁に堅固に陣地を構築せる有力なる敵に對し、攻擊を開始す、敵は數線に戰車障碍物を設け、近󠄁代的󠄁築城を施し頑强に抵抗せるも追󠄁擊部󠄁隊󠄁は有力なる航空󠄁部󠄁隊󠄁の支掩の下に、强大なる戰車部󠄁隊󠄁を骨幹とする歩戰砲󠄁工統合戰力を巧みに敵陣地の要󠄁部󠄁に指向して一擧に十五キロにわたる敵主戰地帶の全󠄁縦深を急󠄁襲󠄁突破し、隨所󠄁に敗敵を蹂躪して、約󠄁二個旅團の敵を殲滅し、戰車(輕裝甲車)五十輌、重砲󠄁十三門その他各種火砲󠄁五十五門、自動車五百餘輌を鹵獲せる外、俘虜約󠄁二百を得たり、敵の遺󠄁棄死體三百を下らず、軍は引續き本道方面および海岸道方面より迫擊を續行すると共に、舟艇機󠄁動部󠄁隊󠄁をもって敵飛行機󠄁および潛水艦の追󠄁擊を避けつゝひそかに海上を機󠄁動してクラン南方モリブに上陸し、要󠄁衝クアラ・ルムプールの背後に進󠄁出せしむ、かくして卓越せる統帥と空󠄁地一體の神速󠄁果敢なる追󠄁擊とにより敵は士氣錯乱、部󠄁隊󠄁混乱し遂󠄂にクアラ・ルンプールを放棄して退󠄁却を開始するに至り、先鋒部󠄁隊󠄁は十一日完全󠄁にこれを占領し十二日にはカヂャン、カンボン・デンキルの線を通󠄁過しネグリ・センビラン州を経てすでにマラッカ州境を突破し十四日夕にはゲマスに突入、敵を急󠄁追󠄁中なり
    (二)東海岸方面 三日クアンタン西方の飛行場を攻略せる部󠄁隊󠄁は、西海岸方面の主力部󠄁隊󠄁に策應し引續き南方に向ひ追󠄁擊を續行中にしてその先鋒はすでにペカン附近󠄁に達せるものの如し
    (三)陸軍航空󠄁部󠄁隊󠄁は或は敵の砲󠄁兵陣地を爆擊して、戰車隊󠄁の進󠄁出を容易にし、或は敗走中の敵列車を粉碎してその退󠄁路を遮斷し或はマラッカ海峽の敵船󠄂舶を求めて攻擊して敵の機󠄁動を阻止するなど、密に地上部󠄁隊󠄁の戰鬪に協力して、その追󠄁擊を容易ならしめつゝあり、又舊臘來選拔せる精銳機󠄁を以て十三回にわたりシンガポールを夜間奇襲󠄁して、敵をして應接のいとまなからしむるとともに敵に多大の損害󠄂を與へつゝあり、地上部󠄁隊󠄁のクワンタン、クアラ・ルンプール進󠄁出に伴ひ有力なる部󠄁隊󠄁の推進󠄁を完了し、十二日には戰爆聯合の大部󠄁隊󠄁を以て三回にわたり畫間シンガポール周邊の飛行基地に大爆擊を敢行すると共に、敵戰鬪機󠄁多數と激烈なる空󠄁中戰を交󠄁へその二十機󠄁を擊墜󠄁せり、當方面敵空󠄁軍はすでに士氣沮喪して戰意に乏しく、その大部󠄁はジャバ、スマトラ方面に退󠄁避せるものの如し
  2. ビルマ方面 開戰劈頭タイ、ビルマ國境に近󠄁接せる敵飛行場タボイ、メルギー、ビクトリアポイント等を急󠄁襲󠄁せる陸軍航空󠄁部󠄁隊󠄁は、舊臘二十三日、二十五目の兩日にわたり戰爆聯合の大編隊󠄁を以て、ラングーンを空󠄁襲󠄁し敵新銳戰鬪機󠄁スピットファイヤー、ホーカー・ハリケーンと交󠄁戰、八十一機󠄁を擊墜󠄁(內十七機󠄁不確實)十四機󠄁を地上爆破し、敵空󠄁軍に殲滅的󠄁打擊を與ふるとともに埠頭軍事施設および發電所󠄁などを爆破炎上せしめたり、爾後七回にわたりラングーン近󠄁郊ミンガラドン飛行場を三回にわたりモールメン港󠄁を攻擊し殘存敵機󠄁竝に諸軍事施設を潰滅せしめると共に、船󠄂舶數隻を大破せしめたり
  3. 比島方面 マニラ攻略後軍は新銳部󠄁隊󠄁をもって九日夕よりヘルモサ南方の敵を攻擊、これを南方に壓迫して多數の軍需品を鹵獲せり、鹵獲品中に嚏み性瓦斯手榴彈を多數發見、これを押收せり、翌十日以來、主力は敗敵を急󠄁追󠄁しつゝ南進󠄁し、バタン西方の錯雑せる地形を利用し、堅固なる陣地を構築せる敵に對し猛攻中にして、その一部󠄁は十日スビツク港󠄁東岸の要󠄁衝オロンガポ、十二日にはグラデ島を攻略し要󠄁塞重砲󠄁二門を鹵獲せり、マニラ攻略に當り獲たる戰果中一月十二日までに判󠄁明󠄁せるもの左のごとし
    鹵獲品 火砲󠄁四門、機󠄁關銃五十挺、銃器一萬三千挺、銃砲󠄁彈六十七萬四千九百發、自動車五百輌、鐵道車輌七十六輌、船󠄂舶九十一隻、揮發油その他油類多量、糧秣、被服、衞生材料多數
  4. 英領ボルネオ方面 英領ボルネオ上陸部󠄁隊󠄁はその後占領地附近󠄁の戡定作戰および敵側の破壞せる油田復舊に努めつゝありしが、三日有力なる一部󠄁隊󠄁をもってウエストン奇襲󠄁上陸を敢行、ゼッセルトン、ポーフォードにありし約󠄁六百の敵を武裝解除すると共に監禁中の邦人二百九名を救出せり、また舊臘クチン警備隊󠄁はバウ方面を掃󠄁蕩し、輕戰車二輌、自動車十五輌、ガソリン多量を鹵獲、俘虜將校二、下士官十四を得たり
  5. 蘭領ボルネオ方面 蘭領ボルネオ方面作戰部󠄁隊󠄁は海軍部󠄁隊󠄁と協力し十一日午前󠄁零時二十分敵機󠄁の襲󠄁擊を擊退󠄁してタラカン島アマル海岸に上陸し大密林中を隨所󠄁に敵を擊破しつゝタラカン市に向ひ急󠄁進󠄁、十二日午前󠄁同島防衞司令官以下多數の敵を降伏せしめたり
  6. 支那󠄁方面 支那󠄁大陸における作戰は南方作戰に呼應し舊臘來重慶政權が呼号せし總反攻を機󠄁先を制してこれを徹底的󠄁に破碎し、着々戰果をあげつゝあり、大東亜戰争開始以後一月十二日までに獲たる戰果左の如し
    遺󠄁棄死體一萬四百四十九、俘虜千七百八十八、迫擊砲󠄁十六門、山砲󠄁二門、機󠄁關銃八十七挺、小銃四千四百七挺その他軍需品多數にして我方の損害󠄂は戰死百八十一、戰傷五百八十なり
    なほ重慶側は最近󠄁長沙その他においてわが軍に大なる損害󠄂を與へたるごとく虚構宣伝に努めあるも右の戰果に徴するも事實無根なること明󠄁らかなり

【大本営発表】(一月十五日午後四時)

帝国陸軍部隊の一月七日より昨一月十四日までにおける各方面の戦況左の如し

  1. マレー方面(一)西海岸方面 一月二日カンバル附近の陣地を突破せる我部隊は、スンカイ、タンジョン・マリムを経て追撃を続行し七日トロラク、スリム附近に堅固に陣地を構築せる有力なる敵に対し、攻撃を開始す、敵は数線に戦車障碍物を設け、近代的築城を施し頑強に抵抗せるも追撃部隊は有力なる航空部隊の支援の下に、強大なる戦車部隊を骨幹とする歩戦砲工統合戦力を巧みに敵陣地の要部に指向して一挙に十五キロにわたる敵主戦地帯の全縦深を急襲突破し、随所に敗敵を蹂躪して、約二個旅団の敵を殲滅し、戦車(軽装甲車)五十輌、重砲十三門その他各種火砲五十五門、自動車五百余輌を鹵獲せる外、俘虜約二百を得たり、敵の遺棄死体三百を下らず、軍は引続き本道方面および海岸道方面より迫撃を続行すると共に、舟艇機動部隊をもって敵飛行機および潜水艦の追撃を避けつつひそかに海上を機動してクラン南方モリブに上陸し、要衝クアラ・ルムプールの背後に進出せしむ、かくして卓越せる統帥と空地一体の神速果敢なる追撃とにより敵は士気錯乱、部隊混乱し遂にクアラ・ルンプールを放棄して退却を開始するに至り、先鋒部隊は十一日完全にこれを占領し十二日にはカヂャン、カンボン・デンキルの線を通過しネグリ・センビラン州を経てすでにマラッカ州境を突破し十四日夕にはゲマスに突入、敵を急追中なり
    (二)東海岸方面 三日クアンタン西方の飛行場を攻略せる部隊は、西海岸方面の主力部隊に策応し引続き南方に向ひ追撃を続行中にしてその先鋒はすでにペカン附近に達せるものの如し
    (三)陸軍航空部隊は或は敵の砲兵陣地を爆撃して、戦車隊の進出を容易にし、或は敗走中の敵列車を粉砕してその退路を遮断し或はマラッカ海峡の敵船舶を求めて攻撃して敵の機動を阻止するなど、密に地上部隊の戦闘に協力して、その追撃を容易ならしめつつあり、又旧臘来選抜せる精鋭機を以て十三回にわたりシンガポールを夜間奇襲して、敵をして応接のいとまなからしむるとともに敵に多大の損害を与へつつあり、地上部隊のクワンタン、クアラ・ルンプール進出に伴ひ有力なる部隊の推進を完了し、十二日には戦爆連合の大部隊を以て三回にわたり画間シンガポール周辺の飛行基地に大爆撃を敢行すると共に、敵戦闘機多数と激烈なる空中戦を交へその二十機を撃墜せり、当方面敵空軍はすでに士気沮喪して戦意に乏しく、その大部はジャバ、スマトラ方面に退避せるものの如し
  2. ビルマ方面 開戦劈頭タイ、ビルマ国境に近接せる敵飛行場タボイ、メルギー、ビクトリアポイント等を急襲せる陸軍航空部隊は、旧臘二十三日、二十五目の両日にわたり戦爆連合の大編隊を以て、ラングーンを空襲し敵新鋭戦闘機スピットファイヤー、ホーカー・ハリケーンと交戦、八十一機を撃墜(内十七機不確実)十四機を地上爆破し、敵空軍に殲滅的打撃を与ふるとともに埠頭軍事施設および発電所などを爆破炎上せしめたり、爾後七回にわたりラングーン近郊ミンガラドン飛行場を三回にわたりモールメン港を攻撃し残存敵機並に諸軍事施設を潰滅せしめると共に、船舶数隻を大破せしめたり
  3. 比島方面 マニラ攻略後軍は新鋭部隊をもって九日夕よりヘルモサ南方の敵を攻撃、これを南方に圧迫して多数の軍需品を鹵獲せり、鹵獲品中に嚏み性瓦斯手榴弾を多数発見、これを押収せり、翌十日以来、主力は敗敵を急追しつつ南進し、バタン西方の錯雑せる地形を利用し、堅固なる陣地を構築せる敵に対し猛攻中にして、その一部は十日スビツク港東岸の要衝オロンガポ、十二日にはグラデ島を攻略し要塞重砲二門を鹵獲せり、マニラ攻略に当り獲たる戦果中一月十二日までに判明せるもの左のごとし
    鹵獲品 火砲四門、機関銃五十挺、銃器一万三千挺、銃砲弾六十七万四千九百発、自動車五百輌、鉄道車輌七十六輌、船舶九十一隻、揮発油その他油類多量、糧秣、被服、衛生材料多数
  4. 英領ボルネオ方面 英領ボルネオ上陸部隊はその後占領地附近の戡定作戦および敵側の破壊せる油田復旧に努めつつありしが、三日有力なる一部隊をもってウエストン奇襲上陸を敢行、ゼッセルトン、ポーフォードにありし約六百の敵を武装解除すると共に監禁中の邦人二百九名を救出せり、また旧臘クチン警備隊はバウ方面を掃蕩し、軽戦車二輌、自動車十五輌、ガソリン多量を鹵獲、俘虜将校二、下士官十四を得たり
  5. 蘭領ボルネオ方面 蘭領ボルネオ方面作戦部隊は海軍部隊と協力し十一日午前零時二十分敵機の襲撃を撃退してタラカン島アマル海岸に上陸し大密林中を随所に敵を撃破しつつタラカン市に向ひ急進、十二日午前同島防衛司令官以下多数の敵を降伏せしめたり
  6. 支那方面 支那大陸における作戦は南方作戦に呼応し旧臘来重慶政権が呼号せし総反攻を機先を制してこれを徹底的に破砕し、着々戦果をあげつつあり、大東亜戦争開始以後一月十二日までに獲たる戦果左の如し
    遺棄死体一万四百四十九、俘虜千七百八十八、迫撃砲十六門、山砲二門、機関銃八十七挺、小銃四千四百七挺その他軍需品多数にして我方の損害は戦死百八十一、戦傷五百八十なり
    なほ重慶側は最近長沙その他においてわが軍に大なる損害を与へたるごとく虚構宣伝に努めあるも右の戦果に徴するも事実無根なること明らかなり

【大本營發表】(一月十五日午後四時)

帝󠄁國陸軍部󠄁隊󠄁の一月七日より昨一月十四日までにおける各方面の戰況左の如し

  1. マレー方面(一)西海岸方面 一月二日カンバル附近󠄁の陣地を突破せる我部󠄁隊󠄁は、スンカイ、タンジョン・マリムを経て追󠄁擊を續行し七日トロラク、スリム附近󠄁に堅固に陣地を構築せる有力なる敵に對し、攻擊を開始す、敵は數線に戰車障碍物を設け、近󠄁代的󠄁築城を施し頑强に抵抗せるも追󠄁擊部󠄁隊󠄁は有力なる航空󠄁部󠄁隊󠄁の支掩の下に、强大なる戰車部󠄁隊󠄁を骨幹とする歩戰砲󠄁工統合戰力を巧みに敵陣地の要󠄁部󠄁に指向して一擧に十五キロにわたる敵主戰地帶の全󠄁縦深を急󠄁襲󠄁突破し、隨所󠄁に敗敵を蹂躪して、約󠄁二個旅團の敵を殲滅し、戰車(輕裝甲車)五十輌、重砲󠄁十三門その他各種火砲󠄁五十五門、自動車五百餘輌を鹵獲せる外、俘虜約󠄁二百を得たり、敵の遺󠄁棄死體三百を下らず、軍は引續き本道方面および海岸道方面より迫擊を續行すると共に、舟艇機󠄁動部󠄁隊󠄁をもって敵飛行機󠄁および潛水艦の追󠄁擊を避けつゝひそかに海上を機󠄁動してクラン南方モリブに上陸し、要󠄁衝クアラ・ルムプールの背後に進󠄁出せしむ、かくして卓越せる統帥と空󠄁地一體の神速󠄁果敢なる追󠄁擊とにより敵は士氣錯乱、部󠄁隊󠄁混乱し遂󠄂にクアラ・ルンプールを放棄して退󠄁却を開始するに至り、先鋒部󠄁隊󠄁は十一日完全󠄁にこれを占領し十二日にはカヂャン、カンボン・デンキルの線を通󠄁過しネグリ・センビラン州を経てすでにマラッカ州境を突破し十四日夕にはゲマスに突入、敵を急󠄁追󠄁中なり
    (二)東海岸方面 三日クアンタン西方の飛行場を攻略せる部󠄁隊󠄁は、西海岸方面の主力部󠄁隊󠄁に策應し引續き南方に向ひ追󠄁擊を續行中にしてその先鋒はすでにペカン附近󠄁に達せるものの如し
    (三)陸軍航空󠄁部󠄁隊󠄁は或は敵の砲󠄁兵陣地を爆擊して、戰車隊󠄁の進󠄁出を容易にし、或は敗走中の敵列車を粉碎してその退󠄁路を遮斷し或はマラッカ海峽の敵船󠄂舶を求めて攻擊して敵の機󠄁動を阻止するなど、密に地上部󠄁隊󠄁の戰鬪に協力して、その追󠄁擊を容易ならしめつゝあり、又舊臘來選拔せる精銳機󠄁を以て十三回にわたりシンガポールを夜間奇襲󠄁して、敵をして應接のいとまなからしむるとともに敵に多大の損害󠄂を與へつゝあり、地上部󠄁隊󠄁のクワンタン、クアラ・ルンプール進󠄁出に伴ひ有力なる部󠄁隊󠄁の推進󠄁を完了し、十二日には戰爆聯合の大部󠄁隊󠄁を以て三回にわたり畫間シンガポール周邊の飛行基地に大爆擊を敢行すると共に、敵戰鬪機󠄁多數と激烈なる空󠄁中戰を交󠄁へその二十機󠄁を擊墜󠄁せり、當方面敵空󠄁軍はすでに士氣沮喪して戰意に乏しく、その大部󠄁はジャバ、スマトラ方面に退󠄁避せるものの如し
  2. ビルマ方面 開戰劈頭タイ、ビルマ國境に近󠄁接せる敵飛行場タボイ、メルギー、ビクトリアポイント等を急󠄁襲󠄁せる陸軍航空󠄁部󠄁隊󠄁は、舊臘二十三日、二十五目の兩日にわたり戰爆聯合の大編隊󠄁を以て、ラングーンを空󠄁襲󠄁し敵新銳戰鬪機󠄁スピットファイヤー、ホーカー・ハリケーンと交󠄁戰、八十一機󠄁を擊墜󠄁(內十七機󠄁不確實)十四機󠄁を地上爆破し、敵空󠄁軍に殲滅的󠄁打擊を與ふるとともに埠頭軍事施設および發電所󠄁などを爆破炎上せしめたり、爾後七回にわたりラングーン近󠄁郊ミンガラドン飛行場を三回にわたりモールメン港󠄁を攻擊し殘存敵機󠄁竝に諸軍事施設を潰滅せしめると共に、船󠄂舶數隻を大破せしめたり
  3. 比島方面 マニラ攻略後軍は新銳部󠄁隊󠄁をもって九日夕よりヘルモサ南方の敵を攻擊、これを南方に壓迫して多數の軍需品を鹵獲せり、鹵獲品中に嚏み性瓦斯手榴彈を多數發見、これを押收せり、翌十日以來、主力は敗敵を急󠄁追󠄁しつゝ南進󠄁し、バタン西方の錯雑せる地形を利用し、堅固なる陣地を構築せる敵に對し猛攻中にして、その一部󠄁は十日スビツク港󠄁東岸の要󠄁衝オロンガポ、十二日にはグラデ島を攻略し要󠄁塞重砲󠄁二門を鹵獲せり、マニラ攻略に當り獲たる戰果中一月十二日までに判󠄁明󠄁せるもの左のごとし
    鹵獲品 火砲󠄁四門、機󠄁關銃五十挺、銃器一萬三千挺、銃砲󠄁彈六十七萬四千九百發、自動車五百輌、鐵道車輌七十六輌、船󠄂舶九十一隻、揮發油その他油類多量、糧秣、被服、衞生材料多數
  4. 英領ボルネオ方面 英領ボルネオ上陸部󠄁隊󠄁はその後占領地附近󠄁の戡定作戰および敵側の破壞せる油田復舊に努めつゝありしが、三日有力なる一部󠄁隊󠄁をもってウエストン奇襲󠄁上陸を敢行、ゼッセルトン、ポーフォードにありし約󠄁六百の敵を武裝解除すると共に監禁中の邦人二百九名を救出せり、また舊臘クチン警備隊󠄁はバウ方面を掃󠄁蕩し、輕戰車二輌、自動車十五輌、ガソリン多量を鹵獲、俘虜將校二、下士官十四を得たり
  5. 蘭領ボルネオ方面 蘭領ボルネオ方面作戰部󠄁隊󠄁は海軍部󠄁隊󠄁と協力し十一日午前󠄁零時二十分敵機󠄁の襲󠄁擊を擊退󠄁してタラカン島アマル海岸に上陸し大密林中を隨所󠄁に敵を擊破しつゝタラカン市に向ひ急󠄁進󠄁、十二日午前󠄁同島防衞司令官以下多數の敵を降伏せしめたり
  6. 支那󠄁方面 支那󠄁大陸における作戰は南方作戰に呼應し舊臘來重慶政權が呼号せし總反攻を機󠄁先を制してこれを徹底的󠄁に破碎し、着々戰果をあげつゝあり、大東亜戰争開始以後一月十二日までに獲たる戰果左の如し
    遺󠄁棄死體一萬四百四十九、俘虜千七百八十八、迫擊砲󠄁十六門、山砲󠄁二門、機󠄁關銃八十七挺、小銃四千四百七挺その他軍需品多數にして我方の損害󠄂は戰死百八十一、戰傷五百八十なり
    なほ重慶側は最近󠄁長沙その他においてわが軍に大なる損害󠄂を與へたるごとく虚構宣伝に努めあるも右の戰果に徴するも事實無根なること明󠄁らかなり

【大本営発表】(一月十五日午後四時)

帝国陸軍部隊の一月七日より昨一月十四日までにおける各方面の戦況左の如し

  1. マレー方面(一)西海岸方面 一月二日カンバル附近の陣地を突破せる我部隊は、スンカイ、タンジョン・マリムを経て追撃を続行し七日トロラク、スリム附近に堅固に陣地を構築せる有力なる敵に対し、攻撃を開始す、敵は数線に戦車障碍物を設け、近代的築城を施し頑強に抵抗せるも追撃部隊は有力なる航空部隊の支援の下に、強大なる戦車部隊を骨幹とする歩戦砲工統合戦力を巧みに敵陣地の要部に指向して一挙に十五キロにわたる敵主戦地帯の全縦深を急襲突破し、随所に敗敵を蹂躪して、約二個旅団の敵を殲滅し、戦車(軽装甲車)五十輌、重砲十三門その他各種火砲五十五門、自動車五百余輌を鹵獲せる外、俘虜約二百を得たり、敵の遺棄死体三百を下らず、軍は引続き本道方面および海岸道方面より迫撃を続行すると共に、舟艇機動部隊をもって敵飛行機および潜水艦の追撃を避けつつひそかに海上を機動してクラン南方モリブに上陸し、要衝クアラ・ルムプールの背後に進出せしむ、かくして卓越せる統帥と空地一体の神速果敢なる追撃とにより敵は士気錯乱、部隊混乱し遂にクアラ・ルンプールを放棄して退却を開始するに至り、先鋒部隊は十一日完全にこれを占領し十二日にはカヂャン、カンボン・デンキルの線を通過しネグリ・センビラン州を経てすでにマラッカ州境を突破し十四日夕にはゲマスに突入、敵を急追中なり
    (二)東海岸方面 三日クアンタン西方の飛行場を攻略せる部隊は、西海岸方面の主力部隊に策応し引続き南方に向ひ追撃を続行中にしてその先鋒はすでにペカン附近に達せるものの如し
    (三)陸軍航空部隊は或は敵の砲兵陣地を爆撃して、戦車隊の進出を容易にし、或は敗走中の敵列車を粉砕してその退路を遮断し或はマラッカ海峡の敵船舶を求めて攻撃して敵の機動を阻止するなど、密に地上部隊の戦闘に協力して、その追撃を容易ならしめつつあり、又旧臘来選抜せる精鋭機を以て十三回にわたりシンガポールを夜間奇襲して、敵をして応接のいとまなからしむるとともに敵に多大の損害を与へつつあり、地上部隊のクワンタン、クアラ・ルンプール進出に伴ひ有力なる部隊の推進を完了し、十二日には戦爆連合の大部隊を以て三回にわたり画間シンガポール周辺の飛行基地に大爆撃を敢行すると共に、敵戦闘機多数と激烈なる空中戦を交へその二十機を撃墜せり、当方面敵空軍はすでに士気沮喪して戦意に乏しく、その大部はジャバ、スマトラ方面に退避せるものの如し
  2. ビルマ方面 開戦劈頭タイ、ビルマ国境に近接せる敵飛行場タボイ、メルギー、ビクトリアポイント等を急襲せる陸軍航空部隊は、旧臘二十三日、二十五目の両日にわたり戦爆連合の大編隊を以て、ラングーンを空襲し敵新鋭戦闘機スピットファイヤー、ホーカー・ハリケーンと交戦、八十一機を撃墜(内十七機不確実)十四機を地上爆破し、敵空軍に殲滅的打撃を与ふるとともに埠頭軍事施設および発電所などを爆破炎上せしめたり、爾後七回にわたりラングーン近郊ミンガラドン飛行場を三回にわたりモールメン港を攻撃し残存敵機並に諸軍事施設を潰滅せしめると共に、船舶数隻を大破せしめたり
  3. 比島方面 マニラ攻略後軍は新鋭部隊をもって九日夕よりヘルモサ南方の敵を攻撃、これを南方に圧迫して多数の軍需品を鹵獲せり、鹵獲品中に嚏み性瓦斯手榴弾を多数発見、これを押収せり、翌十日以来、主力は敗敵を急追しつつ南進し、バタン西方の錯雑せる地形を利用し、堅固なる陣地を構築せる敵に対し猛攻中にして、その一部は十日スビツク港東岸の要衝オロンガポ、十二日にはグラデ島を攻略し要塞重砲二門を鹵獲せり、マニラ攻略に当り獲たる戦果中一月十二日までに判明せるもの左のごとし
    鹵獲品 火砲四門、機関銃五十挺、銃器一万三千挺、銃砲弾六十七万四千九百発、自動車五百輌、鉄道車輌七十六輌、船舶九十一隻、揮発油その他油類多量、糧秣、被服、衛生材料多数
  4. 英領ボルネオ方面 英領ボルネオ上陸部隊はその後占領地附近の戡定作戦および敵側の破壊せる油田復旧に努めつつありしが、三日有力なる一部隊をもってウエストン奇襲上陸を敢行、ゼッセルトン、ポーフォードにありし約六百の敵を武装解除すると共に監禁中の邦人二百九名を救出せり、また旧臘クチン警備隊はバウ方面を掃蕩し、軽戦車二輌、自動車十五輌、ガソリン多量を鹵獲、俘虜将校二、下士官十四を得たり
  5. 蘭領ボルネオ方面 蘭領ボルネオ方面作戦部隊は海軍部隊と協力し十一日午前零時二十分敵機の襲撃を撃退してタラカン島アマル海岸に上陸し大密林中を随所に敵を撃破しつつタラカン市に向ひ急進、十二日午前同島防衛司令官以下多数の敵を降伏せしめたり
  6. 支那方面 支那大陸における作戦は南方作戦に呼応し旧臘来重慶政権が呼号せし総反攻を機先を制してこれを徹底的に破砕し、着々戦果をあげつつあり、大東亜戦争開始以後一月十二日までに獲たる戦果左の如し
    遺棄死体一万四百四十九、俘虜千七百八十八、迫撃砲十六門、山砲二門、機関銃八十七挺、小銃四千四百七挺その他軍需品多数にして我方の損害は戦死百八十一、戦傷五百八十なり
    なほ重慶側は最近長沙その他においてわが軍に大なる損害を与へたるごとく虚構宣伝に努めあるも右の戦果に徴するも事実無根なること明らかなり

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詳細情報

  • 大本営発表ID
    大本営発表IDとは、昭和16年12月8日午前6時の
    開戦の発表を「第1号」とする、太平洋戦争中の
    大本営発表の一意の識別子です。
    第124号
  • 発表元大本営発表
  • 区分陸海軍
  • 発表日時昭和17年1月15日 午後4時
  • タグインドネシア方面シンガポール方面ビルマ・タイ方面フィリピン方面マレー方面中国大陸方面
  • 新聞確認
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    発表当時の朝日新聞を参照しています。
    未確認
  • 紙面画像
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    (データなし)

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